集中ケア 認定看護師:石塚 かつ子

時代とともに医療は専門化し、常に複雑、多岐に発展しています。そのような中で看護師の担う役割や、「看護」そのものが多様化し、発展してきたため看護のジェネラリストからスペシャリストへの育成が急務となってきました。そこで、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護を実践できる者を認定看護師として認定し、実践、指導、相談といった役割を果たすことで看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的に、日本看護協会が時代のニーズに応えた資格認定制度を発足し、1997年に認定看護師が誕生しています。現在特定されている看護分野は21分野です。

私は2002年に認定資格を取得し、集中治療室に所属し活動を行なっています。集中治療室には重篤な状態の患者さんが多く、生命維持のため多種の医療機器管理なども行なっており、不適切なケアは生命と直結するため、常に大切な生命を守っている使命感・責任感をもって看護を行なっています。集中治療室全スタッフ一丸となり、安全かつ根拠のある質の高いケアを提供できるよう最善の努力をしています。病棟以外でも、褥瘡チーム、呼吸ケアチームでのラウンドを行っています。患者さん・御家族の力になれること信じて、日々の生活に知識欲を埋没させずに、その知識を実践に変えて心を込めて看護をさせていただきたいと思います。

救急看護 認定看護師:石川 景子

私は2008年に救急看護認定看護師の資格を取得し、現在救急救命室で勤務しています。救急看護の分野では、突然の病気や怪我により重篤な状態で運ばれて来る患者さんや家族に、身体的ケアから精神的ケアまで含めたケアが必要とされます。私は患者様やご家族が急激な変化の中でも納得して治療を受けていただけるよう、環境づくりに努め、救急看護の質の向上を図り、患者・家族の満足度を高められる事を目標にしています。また、実践活動を通し、他の看護師の実践モデルとなれるよう、幅広い知識の習得に努めるとともに、院内はもちろんのこと病院外においても、突然起った急変に看護師及び市民が的確に対応できるよう、救急蘇生法の指導・教育をおこなっています。

皆さん、救急に関することで、困っていることはありませんか?日常の急変時の対応・救急物品の整備。災害の知識や準備。さまざまな疑問にお答えします。是非ご相談ください。

認知症看護 認定看護師:庭瀬 美智子

ここ数年テレビや雑誌などでも取り上げられるようになった「認知症」について、皆さんご存知でしょうか?認知症は以前「ボケ」という言葉で語られていましたが、現在は一つの病気であるとして、治療や看護がされています。

認知症は、言葉として知られる様になってきました。物忘れが多くなると、「認知症になったな」など冗談でおっしゃる方がいますが、まさか自分が、まさか家族がなるとは思っていない方が多いのではないでしょうか?認知症は、誰にでもなる可能性のある病気です。そして、認知症の治療には、看護や介護の力 がとても必要とされる病気なのです。このためには、なんといってもご家族やご親戚、ご近所の方々の支えが必要なのです。

また、認知症の方は、急な発熱や持病の悪化などから、認知症の症状が悪化したり、入院することで、不安や混乱を招いてしまうことが多くあります。 認知症の方への看護は、同じ症状でも、お一人お一人に合った方法が違うため、その方に合った方法をご家族やケアをなさっている方の情報を元に実施しており ます。そして、認知症の方が入院しても安心できるような看護を目指し、日々の看護を行わせていただいております。

認知症の方が、そしてご家族や認知症を支える地域の方々のお力に少しでもなりたいと考えています。

緩和ケア 認定看護師:久野 美雪

「緩和ケア」というとどのようなイメージをもっているでしょうか?がんと診断され、治療方法がなく最終的にたどり着くケアとお考えの方もいらっしゃるかと思います。

現在、日本は2人に1人はがんと診断される時代になっています。さまざまな治療を受けながら、年々「がんと共に人生を歩む人」は増加しています。「緩和ケア」は、そのような人が、がんと診断されてからも今までの生活スタイルを保持し、その人らしく生きることができるようサポートをしていくケアです。つまり、がんと診断された時から必要とされるケアです。

具体的にはどのようなケアかお話しします。まず、患者さんが苦痛である「症状の緩和」を行います。さまざまな原因で起きる痛みや症状に対して、適切な薬剤の使用やその他の方法で症状を緩和していきます。また、心理的な不安や生活面での障害にも対応できるよう関わります。そして、患者さんと家族の方が、かけがえのない日々をその人らしく生活していけるようサポートしていきます。

地域の皆様に「その人らしく生きること」を支えるケアを一緒に考え、提供していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

緩和ケア 認定看護師:上野 政子

看護師になってから、たくさんのがん患者さんと出会い、共に闘い、そして看取りを経験してきました。がんによる苦痛や様々な苦悩を抱えながらも、最後の一瞬まで精一杯に生きようとする患者さんと患者さんを支えるご家族の様子を垣間見て、"これで良いのか?""もっと何か出来ないのだろうか"と、2011年7月に緩和ケア認定看護師という資格を取得しました。

緩和ケアは、がんのような生命を脅かす病気と診断されたときから患者さんとご家族に対して、QOL(生活の質、生命の質)を改善することを目的としています。できるだけ早く適切なケアを提供して身体症状の改善と精神的な苦痛の改善を図り、患者さんとご家族がより望む生き方ができるように、そばに寄り添ってサポートしていきたいと考えています。「痛みのコントロールがうまくいっていない」、「医療用麻薬を使うことに不安がある」、「病状の説明を受けたが誰かと話をしたい」、「緩和ケアについて知りたい」等がございましたらお気軽にご相談下さい。

感染管理 認定看護師:鈴木 昌子

私は2006年7月に感染管理認定看護師の資格を取得し、院内感染対策チームの一員として患者さまや面会の方々、病院職員を医療関連感染から守るため日々活動を行っています。

感染管理認定看護師に求められる役割として、疫学・微生物学・感染症学・消毒・滅菌・関係法規などに関する最新の知識を基盤に、各施設の状況に合った効果的な感染管理プログラムを構築する事とされています。具体的な私の活動としては、1)院内感染サーベイランスの実践(感染率の算出、分析、評価、結果に基づいた対策の実践及び介入)2)感染管理上の問題点を改善するための院内感染対策マニュアルの改訂。3)感染防止技術の実践、指導。4)職員に対する針刺し防止や流行性ウイルス疾患の抗体価把握とワクチンの推進、空気感染防止の推進。5)安全な療養環境を確保するためのファシリティマネジメント(廃棄物やリネン処理、施設空調管理)の推進。6)病院職員への感染防止教育。7)感染管理コンサルテーション(相談)などを行っています。

私たちの身の回りには目に見えない様々な病原体が存在し、突如感染症流行などの恐怖で脅かされることも少なくありません。移り変わる医療の現状を察知し、患者さまはもちろん全ての人々が安心して過ごす事の出来る感染管理を実施出来るように日々技術・知識の向上に努めて邁進していきたいと考えています。

感染管理 認定看護師:加藤 彰

私は2011年に感染管理認定看護師の資格を取得しました。私はこれまで、病棟・手術室・外来での看護を経験し、現在は消化器外科・感染症科病棟で勤務をしています。病棟では日々、術前・術後の患者様や感染症に罹患した患者様の医療・看護が行われています。私は病棟スタッフとケアを行うと共に、部署における感染対策の実践・指導・相談を行っています。また院内の感染対策リンクナースと現場の感染対策の現状把握や改善活動、教育を行っています。

医療関連感染を防ぐにはひとりだけでなく、患者様に関わる医療スタッフ全員が統一した感染対策行動を実践していく必要があります。私は、様々な医療スタッフが患者様に関わる医療現場において、患者様の気持ちに配慮し心に寄り添ったケアと感染対策の実践ができるよう、これからもスタッフと連携して感染対策活動を行っていきたいと考えています。

皮膚・排泄ケア 認定看護師:坂本 かず美

皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)は、創傷(Wound)・ストーマ(Ostomy)・失禁(Continence)の分野に関連した専門的なケアを提供する看護師です。具体的には、ストーマケア(人工肛門、瘻孔)、創傷ケア(褥瘡、下腿潰瘍、離開創など)、失禁ケア(排尿・排便障害、それに伴うスキンケア)などで主にスキンケア、排泄管理・指導を行います。スキンケアは、自然治癒力を最大限に活かして治癒を促すことを目的にまた、排泄ケアは、人間の基本的ニーズであり、排泄障害に対して苦痛を取り除き、尊厳のある日常生活が送れるようなケアを専門的な知識と技術を用いて援助することを目的としています。

現在私は消化器外科を主科とした病棟に勤務し入院されている患者様を中心にケアに携わっています。ストーマを造設される患者様へできるだけ不安を軽減できるように、ストーマを受容できるように術前から関わり、自己管理にむけて直接的なケア方法の指導や社会復帰にむけての退院指導を行っています。また、退院後も外来で患者と接し、日常生活における問題の有無を確認しケア指導を行っています。また、週1回スキントラブルや褥瘡を保有する患者様を訪問し、医師・栄養士・理学療法士などの多職種の方々と連携をとりながらケア指導を行っています。

今後も気軽に声をかけていただけるようコミュニケーションを大切にし、スキントラブルや排泄障害を抱えている方が安心して日常生活を過ごせるよう活動していきたいと思います。

透析看護 認定看護師:小野寺 美和

専門性を持って透析看護を行いたいと思い、透析看護認定看護師の資格を取得しました。現在、腎臓内科外来・透析室・腎臓内科病棟で活動しています。腎臓内科外来では、腎臓病を発症し定期的に外来受診される患者様が多くいます。腎不全に至る腎臓の病気は慢性化しやすく、徐々に機能が低下し、中には透析が避けられないこともあります。そのため、腎不全の進行を抑え、少しでも透析導入を遅らせることが出来るように、薬や食事療法、生活調整への支援を行いながら、外来での患者個人指導の充実を図っていきたいと思います。また、末期腎不全患者に対しては、必要な情報を提供しつつ透析導入に向けた関わりを行っていきたいと考えています。

維持期の透析患者においては、自己管理を行っていく困難さや、様々な合併症の問題を抱えています。社会的役割を担って生活されている患者様に、透析生活が確立していけるようサポートしていくことが私の大きな役割です。そのため、患者一人ひとりの生活背景を理解し、必要な情報と専門的な透析技術を提供し、安全な透析が継続して行えるよう、さらに患者様の透析生活がよりよいものとなるように、日々実践して取り組んでいます。

がん化学療法看護 認定看護師:櫻井 規光子

平成18年にがん対策基本法が制定され、がんの予防・がん医療の均てん化・がんに関する研究の推進と施策が掲げられました。現在2人に1人が、がんに罹患する時代と言われており、化学療法を受ける患者様も増えています。

私は、2010年7月にがん化学療法看護認定看護師の資格を取得しました。がん医療の均てん化と施策に掲げられているように、化学療法に関する専門的知識を基に日々看護にあたっています。現在は外来化学療法センターに勤務し、化学療法を受ける患者様とご家族へ抗がん剤による副作用と対処方法、また日常生活の過ごし方などについてご説明したり、相談を受けたりしています。治療を受けながら患者様が自分らしく生活できるよう、患者様・ご家族を支えていきたいと考えております。

認定看護師の役割は実践・指導・相談ですので、院内スタッフへの指導・相談も行いながら、患者様・ご家族へ質の高い看護が提供できるよう取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

糖尿病看護 認定看護師:平岡 美紀

「糖尿病」と聞いて、どのようなイメージをお持ちになるでしょうか?「怖い病気」「運動不足」「贅沢病」などなど…あまりいいイメージではない方が多いのではないでしょうか。その理由として、発症には食生活や運動習慣などの生活習慣との関連が強く、これといった自覚症状もなく、目に見える訳でもない。ましてや、完治するという特効薬も現在のところはない。普通に生活をしていたら、ある日糖尿病と診断された。こういったことがあるからではないでしょうか。ですが、ちょっと見方を変えてみてください。特効薬はないけれど、病気と生活習慣の関連が強いということは、ご自身の生活を見直すことでいかようにも発症の予防や、発症後のコントロールが可能ということではないでしょうか。

そこで、東京医大茨城医療センターでは、糖尿病に携わる医療従事者がチームとなり、皆様が血糖値をコントロールするためのコツを、日常生活の中にうまく組み込めるようにお手伝いをさせていただきます。食事制限ではなく、「健康的な食生活」のアドバイスや、手軽な運動、足のケア、そして、特別なことではない血糖測定やインスリン注射のこと…。

目に見えない血糖値が、日常生活でどう変化し、体にとってどんな意味合いを持ち、ご自身の体がどうなっているかをイメージする。そして、ご自身の体を労わることもポイントです。皆様のお手伝いをさせていただきます。どうぞ声をお掛け下さい。

乳がん看護 認定看護師:川村 伸代

現在日本では、女性の16人に1人が乳がんに罹患するといわれ、増加傾向にあります。しかし、乳がんは治療の進歩により化学療法・ホルモン療法・手術療法・放射線療法の治療を受けることができ、治癒率は高い疾患です。

乳がん看護認定看護師は、乳がん告知を受けた患者さんの心理的サポート、治療方法を選択する際のアドバイス、治療に伴う副作用や後遺症への対処方法の説明や相談、リンパ浮腫予防、リマンマ(補整下着)や医療用かつら(ウィッグ)、乳がん検診受診等に関することの情報提供や支援をする看護師です。

乳がんに罹患する患者さんの多くは、社会的立場や家庭生活の中でも重要な役割を担う年齢にあり、患者さん一人一人の抱えている問題や背景は異なります。「治療にどう向きあっていけばよいのか」、「子供には病気をどのように伝えればよいのか」、「患者さんは家族にどんな協力を求めているのか」等乳がんに関する専門的知識と経験をいかして、患者さんやご家族に必要な情報や支援をタイムリーに提供し、その人が大切にしたいと思うことを守りながら一緒に考えていきたいと思っています。また、乳腺科外来と病棟、乳腺科医師と看護師間、その他の医療スタッフと連携し、皆様が安心して検診受診、治療ができるように取り組んでいきたいと思います。何か分からないことや気がかりなことがございましたら、是非ご相談下さい。

糖尿病看護 認定看護師:矢野 仁美

糖尿病を持つ全ての方への充実した生活調整の為の提案を行いたいと考え、糖尿病看護認定看護師の資格を取得しました。現在は代謝内分泌内科と眼科の混合病棟に勤務し、医師だけでなく様々な医療者と協働して活動しています。

糖尿病に対してあまり良くないイメージがあるせいか、糖尿病になってしまったと落胆する方も少なくありません。しかし、糖尿病だからといって多くのことを制限しなければならないと考えるのではなく、ご自身の体に合った生活調整を行いその継続を行うことが大切であると考えます。

ご存知の通り、糖尿病は治癒するものではありません。一生付き合っていくからこそ、患者様の生活習慣そのものが大きく影響しています。生活を見直すことを負担に感じることがなく継続した通院が安心してできるよう、皆さま一人一人に合わせた生活調整の提案をさせていただきたいと思っています。些細なことでもどうぞ、お気軽に声をお掛け下さい。

訪問看護 認定看護師:齋藤 尚代

医療提供体制が変化し地域包括医療・在宅医療が推進されております。そのため、急性期病院から医療機器をもちながら在宅療養に移行する患者様の増加がみられます。病態の不安定な医療依存度の高い患者様の在宅療養を支援とその看護の質の向上が必要と感じ、21013年訪問看護認定看護師を取得しました。訪問看護認定看護師の役割は「在宅療養者の主体性を尊重したセルフケア支援およびケースマネジメント看護技術の提供と管理」とされており、現在ご自宅への訪問やスタッフの相談・指導を行っています。特に、急性期病院からの在宅移行の時期には病態が不安定となることや医療機器管理上の在宅ならではの新たな課題が出現することが多くみられます。患者様ご家族様・地域の医療・介護・福祉の様々なサービス事業所と協働し安全・安楽で楽しみのある自宅での暮らしにスムーズに移行し継続できることを目指し日々の看護に取り組んでいます。