微生物検査室

微生物検査室では、感染症診断と治療薬選択のための検査を行います。

ヒトは通常、様々な微生物と共存していますが、体内に強毒菌が侵入した時や、抵抗力がなくなった場合には均衡が崩れて感染症を引き起こします。微生物検査は、肺炎、膀胱炎、感染性胃腸炎、敗血症など、感染症が疑われた際に喀痰、尿、便、膿、血液等の体液・分泌物の中から病原菌を検索します。当検査室では、自動培養装置MicroScan Walk-Away をはじめ、BACTEC FX、MGIT 960などの機器を使用し、細菌培養検査を中心に、ウイルス抗原検査、毒素検出を実施しています。

塗抹検査

検査材料をスライドグラスに薄く塗り、染色して顕微鏡で観察します。

当日中に感染の有無や原因菌の推測が可能なので、迅速検査として使われます。


鏡検

標本に白血球と細菌を認めます
培養検査

培地に検査材料を塗り、35℃で培養します。

菌が増殖したら取り出し、同定検査、薬剤感受性試験を行います。


培養操作

培地上の菌


抗酸菌培養装置 MGIT960
同定検査

病原菌を特定するために菌の性質を調べます。

感受性試験

病原菌に対して、抗菌薬が有効か否かを調べます。

菌と抗菌薬を混合培養して、増殖がなければ有効(感性)、増殖すれば無効(耐性)と判定されます。培養から薬剤感受性試験までの所要時間は最低3〜5日かかります。


自動培養装置MicroScan WalkAway

薬剤感受性プレート
迅速抗原検査

検体提出から1時間以内に報告可能な抗原検査を実施しています。

検査項目:A群β溶連菌抗原、尿中肺炎球菌抗原、尿中レジオネラ抗原、アデノウイルス抗原、RSウイルス抗原、ロタウイルス抗原、CD Toxin、マイコプラズマ抗原検査 等

特色

日常検査の他にICT(感染制御チーム)の一員として、耐性菌等のサーベイランスを担当しています。統計データ解析を行い、データをもとに医師、看護師、薬剤師等と連携して、日々感染制御活動を行っています。