生化学・免役血清検査
生化学検査

生化学検査室では、血液や尿などの検査材料を使い、化学的に分析し健康状態や病気の程度を調べています。血液中に含まれている蛋白、脂質、酵素、電解質などの成分は、病態によって様々に変動します。

一定量の血液からそれらの成分を検査することは、病気の診断や治療の判定、病状の経過観察を行う上で大変重要です。検査結果は取り扱う検査項目が多いため、高性能自動分析装置を2台使用し、正確且つ迅速に検査結果を病棟・外来診察室へとお返ししています。


TOSHIBA200FRNEO

HbA1c測定装置HA−8160

生化学検査のうち代表的な項目について説明します。

肝機能検査
肝臓にある細胞が病気によって障害を受けると、肝細胞から内容物が血中に流れ出します。また、肝臓は様々な機能を持っており、体に溜まった老廃物を無毒化したりしていますが、肝臓が悪くなると、この機能が弱くなって老廃物が血中に溜まっていきます。これらを測定することにより、肝臓の障害の有無やその程度を調べることが出来ます。
肝臓に機能を大別すると、@物質代謝機能、A胆汁の生成・排出、B解毒、C体液の循環調節となります。
<検査項目>
GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP、LDH、ALP、ChE、ビリルビン、LAP、TP(総蛋白)、ALB(アルブミン)など。
腎機能検査
腎臓は血液を濾過する装置で、血液に溜まった老廃物を濾し出して尿にする臓器です。腎臓が悪くなると、溜まった老廃物が血中に増加してしまうため、それらを測定することで腎機能の低下を知る事が出来ます。
腎臓の機能を大別すると、@血中の不要産物や有害物質の除去、A血液浸透圧の調節、B細胞外液量の調節、C血液pHの調節、D血漿組成の調節となります。
<検査項目>
BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)、尿酸など。
糖尿病検査
生活習慣病として知られる糖尿病ですが、病気が進行するまでは自覚症状に乏しく、検査が非常に重要になる疾患で、糖尿病に関する検査には次のようなものがあります。
<検査項目>
Glu(血糖)、HbA1c(グリコヘモグロビン)、尿糖など。
脂質検査
コレステロール、中性脂肪に代表される脂質は、体にとってエネルギー源として、またホルモンなどの前駆物質として重要な働きをしますが、基準範囲を超えた状態を放置しておくと、やがて動脈硬化症、脂肪肝などの生活習慣病につながります。
<検査項目>
T−CHO(総コレステロール)、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)、TG(中性脂肪)など。
免役血清検査

人間の体にはもともと体内にない細菌や異物が侵入してくると、それらに抵抗する抗体とういう物質を作り体を守ろうとする働きがあります。血液の中に抗体ができているかどうかを調べるのが免疫・血清検査です。

検査内容は肝炎ウイルス、梅毒、HIVなど、一般に感染症といわれる検査や、リウマチ因子、血清蛋白関連検査、さらに癌の早期発見のための検査、診断の補助、治療後の再発モニターとしての検査を行っています。


アーキテクト

ルミパルス

免疫・血清検査のいくつかの分野を紹介します。

免役血清検査
免疫グロブリン(IgG・IgA・IgM)、補体(C3・C4)など
感染症検査
HBs抗原、HCV抗体、HIV抗体など
腫瘍マーカー検査
AFP、CEA、CA19−9、CA125など
内分泌・甲状腺検査
TSH、FT3、FT4など
血中薬物検査
ジゴキシン、テオフィリン、バルプロ酸など