中心静脈カテーテルとは?
首や鎖骨の下、足の付け根のところから通常の点滴より太い管を太い静脈内に挿入・留置します。これは、十分な栄養を補給したり、心臓に対する薬(カテコラミンや冠拡張薬)などを持続的に投与する際に使用します。血液浄化療法を行う時は、常の中心静脈カテーテルよりもさらに太い管を多くは鼡径部に挿入・留置します。合併症:?気胸:首や鎖骨の下からアプローチする場合、誤って肺に針が刺さり、穴があいてしまうことがあります。胸腔ドレナージ(後述)を必要とする場合もあります。
血管損傷:通常より太い針を挿入するため血管の壁を損傷し手術が必要になることもあります。
ページ先頭へ
肺動脈(スワンガンツ)カテーテルとは?
中心静脈カテーテルを挿入する手技とほとんど同じですが,管を肺動脈まで挿入します。心臓の状態を評価する必要がある患者様に挿入します。合併症:中心静脈カテーテルの項で挙げた物に加え?肺動脈損傷が非常にまれ(0.2%)ですが起こる可能性があります。起こったときには致命的になる場合があります。
ページ先頭へ
観血的動脈圧測定とは?
自手関節内側か足背部分の動脈に細い管を穿刺・留置し、血圧を持続的に測定しするとともに、採血を行うときに使用します。ICUに在室する患者様の多くは重症であり、血圧の持続モニタリングや採血を頻回に行う必要性があります。従って、ほとんどの患者様にこれを穿刺・留置します。合併症:仮性動脈瘤があります。これをきたすと手術が必要になります。
ページ先頭へ
人工呼吸管理とは?
呼吸状態の悪化や意識の状態が悪化した場合におこないます。通常口から(時々鼻から)管を気管まで挿入しその管を介して人工呼吸器と接続し,患者様の自発呼吸を補助します。人工呼吸中は 鎮静薬を使用して麻酔がかかった状態にしますので意識はない状態になっています。合併症:人工呼吸管理を開始した場合、どんなに注意しても、2〜3日で肺炎になる確立は非常に高いと報告されています。
ページ先頭へ
気管支鏡検査および気管支洗浄とは?
口或いは鼻から気管支鏡を気管の中に挿入し、気管の状態を観察したり、喀痰を採取して細菌培養に提出したりする検査が気管支鏡検査です。人工呼吸管理中は鎮静薬の投与などにより喀痰の排出が困難な状態にあります。そのため、気管のなかを生理食塩水で洗浄し(気管内洗浄)その中の細菌やその他肺の状態を調べる必要があります。合併症としては 予期せぬ出血や気管の粘膜の損傷などがありえます。
ページ先頭へ
気管切開術とは??
上気道の閉塞をきたし挿管が困難な患者様や、人工呼吸管理が長く続くであろう患者様に対して施行する小手術です。手術方法は、喉仏の下方を切開し、直接気管を露出させそこから管を入れます。気管切開を施行している患者様は、原則的に声が出ません。しかし、鎮静薬の投与量も減量することが可能であり、飲水・飲食も訓練しだいで可能になります。挿管状態よりも患者様にかかるストレスを小さくすることができます。
ページ先頭へ
緊急胸腔穿刺とドレナージとは?
気胸(何らかの原因で肺に穴が開き、胸壁の内側・肺の外側に空気が貯留すること)や血胸(外傷などで胸壁の内側・肺の外側に血液が貯留すること)は、呼吸状態が悪化したり、ほっておくと心肺停止をきたすこともある十分注意を要する病態でです。そこで胸腔内(胸壁の内側・肺の外側)に管をいれそれを除去する場合があります。合併症:血管損傷、胸壁損傷、予期せぬ出血
ページ先頭へ
ペースメーカーとは?
心臓が弱ってるときにはいろいろな不整脈が出現します。とくに徐脈(脈がおそくなる)になると意識が遠のいたり、血圧が極度に低下したりします。その時に入れるのがペースメーカーです。通常、足の付け根か、首のところからいれます。合併症:右房・右室損傷⇒手術が必要になることがあります。
ページ先頭へ
持続血液濾過術(CHDF)、血漿交換(PE)とは?
腎臓が悪い場合や肝臓が悪い場合、体内の老廃物を体外にうまくだすことができません。そこで血液を機械によってきれいにしそれをまた体内にもどすという治療を行います。人の血液は一度体外にだすと固まってしまう性質があるため、抗凝固剤を投与し血液をかたまりにくくするようにして行います。
持続血液濾過術は一般に行われている血液透析と同じようなものですが,循環動態の変動をより少なくするために低流量で長時間(24時間以上)連続して施行します。合併症:出血
血漿交換は,文字通り血漿を新鮮凍結血漿と交換してしまうという治療法です。肝不全などが適応となります。
ページ先頭へ
ICUで日常的に行う検査にはどのようなものがありますか?
胸部・腹部X線検査:人工呼吸管理を行っている患者様ではほぼ毎日胸部X線写真を撮影します。
CT検査:全身のいろいろな臓器の状態を評価するには必要な検査です。状態が許せば、人工呼吸管理下でも行います。
血管造影検査:腹腔内や骨盤腔内に出血が続き臓器損傷や血管損傷が疑われる場合などに行います。出血部が確認できれば,そこをコイルで閉塞させるという治療法にも発展します。
上部あるいは下部消化管内視鏡検査:吐血、下血があった場合や、経管栄養行うときに使用する管を入れるときに行います。
超音波検査:心臓、腹部臓器の状態を把握するときに行う非侵襲的な検査です。簡便であり、どんな状態のときも行えます。
血液検査、感染症検査:毎日行います。治療の目安にします。
ページ先頭へ