地域肝炎治療コーディネーターとは?

ウイルス性肝炎(B型、C型)は、国内最大級の感染症とも言われており、全国で300万人以上の持続感染者(キャリア)が存在していると考えられています。また、日本の肝がん死亡の約80%は、B型及びC型肝炎ウイルスの持続感染が原因であることが分かっていますが、自らがキャリアであることを知らない方、またキャリアと分かっていても自覚症状がないために医療機関を受診していない方、また一度は医療機関を受診していても、その後継続的な治療や検査を受けていない方が多く存在していると考えられています。

そこで茨城県では、県民の方への肝炎ウイルス検査の受検勧奨や、キャリアや患者の方に対する適切な保健指導(医療機関への受診案内や治療のアドバイス)など、肝疾患に関する適切なアドバイスを行うことができ、また患者本人やその家族等からの肝疾患に関する各種の相談を受けることができる専門知識を持った方を「地域肝炎治療コーディネーター」として認定し、肝炎治療の推進を図ることとしました。

地域肝炎治療コーディネーターとは、肝炎の患者さんが安心して検査や治療を受けたり、日常生活を送ることができるように、地域や医療機関において、検査、治療方法、生活指導、食事、服薬、治療費助成制度など、肝炎に関する幅広い知識とスキルを基に患者さんに寄り添い、多様な側面から患者さんをサポートする人です。また、医療機関においては、患者さんと医師との橋渡し等をします。

具体的には、主に次のような役割があります。

【地域における役割(保健所等の保健師・栄養士、薬局の薬剤師など)】

  • 1.検査未受検者に対する肝炎ウイルス検査の受検勧奨
    検査の必要性や検査方法の説明をするなど、検査未受検者に対し肝炎ウイルス検査の受検勧奨をします。
  • 2.陽性者に対する保健指導の実施
    肝炎ウイルス検査結果の説明、陽性者に対する医療機関への受診勧奨、肝炎に関する各種制度(治療費助成制度、陽性者フォローアップ事業等)の説明などをします。
  • 3.肝炎患者等からの相談応需
    肝炎患者や家族などからの相談に応じます。
  • 4.正しい知識等の情報提供、普及啓発
    個別面談や肝炎教室等を通し、肝炎に関する検査、治療方法、生活、食事、服薬、治療費助成制度などについてアドバイスをします。

【医療機関における役割(医療機関の看護師、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカーなど)】

上記1〜4に加え、

  • 5.専門医の補助
    医療機関において、治療方法の説明や服薬・栄養指導をしたり、退院時に在宅生活に向けた退院指導をするなど専門医を補助します。また、肝炎に関する院内勉強会などを開催します。

地域肝炎治療コーディネーターになるには、茨城県肝疾患診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療センター、日立製作所日立総合病院)が開催するコーディネーター講習会に参加の上、認定試験を受け合格する必要があります。コーディネーターの氏名、所属先は県や拠点病院のホームページに公開されます(希望しない場合は公示されません)。

医療従事者以外の方にも門戸が開かれていますが、利益相反の問題などについて、受講前に確認させていただく事があります。ご了承ください。