特色
透析室

当科は日本腎臓学会、日本透析医学会、日本アフェレシス学会、日本高血圧学会の認定施設です。専任の指導医・専門医を中心に腎臓病の早期から末期までを包括的に診療しています。腎臓は沈黙の臓器といわれ、腎臓病は自覚症状があまり出ないことも多く、適切な治療を受けずに末期腎不全に至ってしまう患者さんも多いようです。また、最近は生活習慣病に起因する慢性腎臓病(CKD)が注目されており、当科では腎臓病に対する理解を深め、納得して診療を受けていただけるように心掛けています。大学病院としての高度医療と地域に密着したきめ細やかな医療の両面を兼ね備えた診療を目標としています。

主な対象疾患および平成28年度外来診療実績

腎臓内科外来の月間患者数は延べ約2,000名で、その内訳は慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、膠原病性腎疾患、高血圧性腎疾患、遺伝性腎疾患、生活習慣病に起因する腎疾患など様々な腎疾患を診療しており、これらの疾患が進行した状態である慢性腎不全も数多く診療しております。

外来維持血液透析療法も実施しており、外来透析患者数は約110名で、糖尿病性腎症、高血圧性腎疾患、慢性糸球体腎炎による慢性腎不全が大部分を占めております。就労患者さんに対しては夜間血液透析療法も実施しております。さらに、腎疾患以外の疾患に対する外来でのアフェレシス療法にも対応しております。

移植外来患者さんも現在1名ですが、外来診療しております。腎移植術は当院では実施していないため、移植を希望される患者さんには、他の移植実施医療機関(水戸医療センター、筑波大学、東京女子医科大学など)に紹介させていただいております。

平成28年度入院診療実績

月間入院患者数は延べ約300名で、科長を中心とした回診を毎日行い、スタッフ全員で診療する体制をとっております。

腎生検施行症例は13例で、内訳は微小変化型ネフローゼ症候群2例、巣状分節性糸球体硬化症2例、IgA腎症3例(紫斑病性腎炎を含む)、半月体形成性糸球体腎炎4例で、膜性腎症、ファブリ病が各々1例でありました。

新規血液透析導入症例は40例で、そのうち9例は当院維持血液透析療法へと移行、残り31例は他の透析医療機関にて血液透析療法をお願いしております。一方、他院から当院で一時的に入院血液透析療法を必要とした症例は約80例で、消化器、循環器、整形外科領域の合併症によるものが各々20%程度でありました。

アフェレシス療法としては血漿交換療法が1例3回、二重膜濾過血漿交換(DFPP)5例18回、免疫吸着療法が1例、顆粒球/リンパ球除去療法(G-CAP/L-CAP)が3例20回を施行しております。

さらに、内シャント設置術を41例に、経皮的シャント血管拡張術を17例に施行しております。