東京医科大学茨城医療センター 産婦人科

〒300-0395 茨城県稲敷郡阿見町中央3-20-1 029-887-1161(代)

当科からのお知らせ

科長あいさつ 科長あいさつ

科長あいさつ

東京医科大学 茨城医療センター 産婦人科について

当院は、土浦市から東へ車で15分程の「阿見町」にあります。霞ヶ浦湖畔の高台にあり、太平洋戦争中には土浦航空隊の飛行場があった跡地に開院してほぼ70年の歴史を有している病院です。当科へは阿見町からのみならず、隣接する土浦市、つくば市、龍ケ崎市、稲敷市、そして東は潮来市や鹿行地域全般、さらに遠くは水戸市、ひたちなか市、日立市、高萩市に至る県内広域から沢山の患者様においで頂いています。

当科は、茨城県より茨城県周産期救急医療協力病院の指定を受けており、地域の一般的な産科医療のみならず、一般の施設では管理の難しい「中リスク」の妊婦さんまでを診療し、地域医療に貢献しています。また、大学病院では行われる事の少ない無痛分娩にも積極的に取り組んでいます。分娩はいつ何が起こるか予測の難しいイベントです。安全にお産をして頂く事が第一ですが、そのためには、何よりも医療従事者のチームワークが大事と考えていますので、お産にあたっては、産婦人科医師はもとより、小児科医師、助産師・看護師と共に、患者様に安全で、心に残る人生の一大イベントとしての分娩を経験していだけるよう努力しています。(産科診療のホームページをご覧下さい)。

科長 藤村は、30年を超える産婦人科医師としての経験を持ち、その殆どの時間をがん患者様の診療に費やしてきた婦人科がん診療のスペシャリストです。当科においてもこれまでの経験を活かし、各種がん治療ガイドラインを元に、evidence(医学的証拠)に基づいた診療を原則として提供しています。特に、がん診療の基本となる「精確な病理診断」には力を入れており、当院常勤の病理専門医と緊密にカンファレンスを行った上で最終的診断を得て、その診断に基づいた適切な治療を患者様に提案しています。がんの診断が確定した場合、対応する方法は手術のみならず、放射線治療(同時化学放射線治療を含む)や抗がん剤治療、ご本人の希望によってはがんとは戦わず辛さを取る方法のみの治療など、考え得る方法はひとつではありません。これらの可能性のある方法について、それぞれの治療のメリットとデメリットをきちんと説明しご理解を頂いた上で、「患者様が納得された上で治療法をご自身で選んで頂く事」が、治療法決定の上で最も大切であると考えています。ただ、患者様が治療法を決定されるためには、判断の基となる質の高い医療情報(エビデンスや経験等)の提供が必須です。私達は、患者様がご自身で納得された上で治療法を選択して頂ける様、病気の告知をしっかりと行い、提案する治療の目的とその治療で何が得られるのか(根治が得られるのか、一旦の寛解が得られるのか)をしっかりとお伝えしています。また、がんに対する治療が難しい段階になられた場合であっても、決して生きる希望がなくなる訳ではありません。患者様がこれまで生きて来られた生き方を尊重し、その患者様の人生の物語(ナラティブ)に寄り添い、「その人らしく生きる」ことを最優先に考えた、緩和医療・ケアを提供しています。がんが進行・再発され、がんが治る事は難しい状況であっても、「患者さんとそのご家族に必ず希望と笑顔を取り戻せる」ことを、私達は沢山の患者様から学んで来ました。この様な医療を実現するために、我々産婦人科医療に従事する医療従事者全員が日々努力を続けています。

東京医科大学茨城医療センター産婦人科
 科長・教授 藤村正樹

  • ・日本産科婦人科学会 専門医・指導医
  • ・日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医・指導医
  • ・日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • ・日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • ・新リンパ浮腫研修(厚生労働省後援)修了・合格
  • ・日本女性医学会 女性ヘルスケア暫定指導医
  • ・母体保護法指定医
  • ・J-CMELS basic course, instructor course修了

※「中リスク」の妊婦さん:糖尿病、喘息などの呼吸器疾患、甲状腺疾患、消化器疾患など様々な合併症をお持ちの妊婦さんを指します。

一番上に戻る
〒300-0395 茨城県稲敷郡阿見町中央3-20-1 029-887-1161(代)
診療について
月〜金
午前・午後
午前:交代制 午後:休診
日祝日
休診