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中央検査部

特色

検査部の心構え

    • 全職員が患者様の窓口になります。
    • わかりやすい言葉で、よく分かるように説明します。
    • 正確かつ、迅速な検査をします。
    • 正しい医療知識を身につけるよう努力します。

検査・部門紹介

体液中のさまざまな物質の濃さやはたらきを、化学反応を利用して測ったり、病気の原因になる微生物を判定したり、からだの細胞を取って顕微鏡で診断したりします。また、からだの微弱な電流をとらえて心臓や脳の働きを検査したりもします。
このように、医療に必要で分かりやすい科学的情報を提供するのが臨床検査です。
臨床検査は検査の性質よって以下の部門に分かれています。
(クリックすると部門紹介に行きます)

    • 生化学検査
    • 血液検査
    • 一般検査
    • 微生物検査
    • 輸血検査(輸血部へ)
    • 病理検査(病院診断部へ)
    • 生理機能検査

生化学・免役血清検査

生化学検査

生化学検査室では、血液や尿などの検査材料を使い、化学的に分析し健康状態や病気の程度を調べています。血液中に含まれている蛋白、脂質、酵素、電解質などの成分は、病態によって様々に変動します。
一定量の血液からそれらの成分を検査することは、病気の診断や治療の判定、病状の経過観察を行う上で大変重要です。検査結果は取り扱う検査項目が多いため、高性能自動分析装置を2台使用し、正確且つ迅速に検査結果を病棟・外来診察室へとお返ししています。

TOSHIBA200FRNEO
HbA1c測定装置HA-8160

生化学検査のうち代表的な項目について説明します。
 

肝機能検査

    • 肝臓にある細胞が病気によって障害を受けると、肝細胞から内容物が血中に流れ出します。また、肝臓は様々な機能を持っており、体に溜まった老廃物を無毒化したりしていますが、肝臓が悪くなると、この機能が弱くなって老廃物が血中に溜まっていきます。これらを測定することにより、肝臓の障害の有無やその程度を調べることが出来ます。
    • 肝臓に機能を大別すると、①物質代謝機能、②胆汁の生成・排出、③解毒、④体液の循環調節となります。
    • <検査項目>
    • GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP、LDH、ALP、ChE、ビリルビン、LAP、TP(総蛋白)、ALB(アルブミン)など。

腎機能検査

    • 腎臓は血液を濾過する装置で、血液に溜まった老廃物を濾し出して尿にする臓器です。腎臓が悪くなると、溜まった老廃物が血中に増加してしまうため、それらを測定することで腎機能の低下を知る事が出来ます。
    • 腎臓の機能を大別すると、①血中の不要産物や有害物質の除去、②血液浸透圧の調節、③細胞外液量の調節、④血液pHの調節、⑤血漿組成の調節となります。
    • <検査項目>
    • BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)、尿酸など。

糖尿病検査

    • 生活習慣病として知られる糖尿病ですが、病気が進行するまでは自覚症状に乏しく、検査が非常に重要になる疾患で、糖尿病に関する検査には次のようなものがあります。
    • <検査項目>
    • Glu(血糖)、HbA1c(グリコヘモグロビン)、尿糖など。

脂質検査

    • コレステロール、中性脂肪に代表される脂質は、体にとってエネルギー源として、またホルモンなどの前駆物質として重要な働きをしますが、基準範囲を超えた状態を放置しておくと、やがて動脈硬化症、脂肪肝などの生活習慣病につながります。
    • <検査項目>
    • T-CHO(総コレステロール)、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)、TG(中性脂肪)など。

免役血清検査

人間の体にはもともと体内にない細菌や異物が侵入してくると、それらに抵抗する抗体とういう物質を作り体を守ろうとする働きがあります。血液の中に抗体ができているかどうかを調べるのが免疫・血清検査です。
検査内容は肝炎ウイルス、梅毒、HIVなど、一般に感染症といわれる検査や、リウマチ因子、血清蛋白関連検査、さらに癌の早期発見のための検査、診断の補助、治療後の再発モニターとしての検査を行っています。

アーキテクト
ルミパルス

免疫・血清検査のいくつかの分野を紹介します。

免役血清検査

    • 免疫グロブリン(IgG・IgA・IgM)、補体(C3・C4)など

感染症検査

    • HBs抗原、HCV抗体、HIV抗体など

腫瘍マーカー検査

    • AFP、CEA、CA19-9、CA125など

内分泌・甲状腺検査

    • TSH、FT3、FT4など

血中薬物検査

    • ジゴキシン、テオフィリン、バルプロ酸など

血液検査

体の中を流れる血液は体重の約7.7%と言われています。血液検査室ではこの血液と血液から得られる血漿を主に検査しています。血漿は血液に抗凝固剤を加えて遠心分離すると得ることができ、この中には血液を固めるために必要な成分や、固まった血液を溶かすための成分が含まれています。

血液のなかにはこんな細胞を見ることができます。それぞれの細胞の数や機能の維持がからだには大切です。
血液を用いる検査は血球算定、形態検査、赤血球沈降速度、血小板粘着能検査があります。

血漿を用いる検査は凝固系検査があります。
これらの他に血液を造る働きを持つ骨髄についても検査しています。

血液のなかの細胞の数を数える機械
血液がかたまる能力があるかどうか調べる機械
細胞のかたちをしらべてます

血球算定

    • 赤血球数・白血球数・血小板数の算定をします。
    • 赤血球は体中に酸素や栄養を運び、不用となった二酸化炭素や老廃物を回収します。
    • 白血球は病原菌を体内から排除する働きをします。
    • 血小板は出血を止める働きをします。

形態検査

    • 白血球の種類の分類と赤血球の形をみます。

凝固系検査

    • 血液の固まりやすさをみる検査です。
    • ワーファリンの投与量を決めるのは凝固系検査の項目です。

赤血球沈降速度

    • 赤血球の沈みやすさを見る検査です。

骨髄穿刺検査

    • 骨髄中の細胞の数と種類を分類します。
    • 骨髄は血液を造る場所で、赤血球・白血球・血小板だけでなく、これらの前段階の細胞もたくさんあります。

一般検査

一般検査とは

『一般検査』とは、何を検査するのか分からない人もいるかと思いますが、主に尿や便を取り扱う検査が多い部署です。血液検査などとは違い採血をすることなく検査することができるので、苦痛を伴わずに尿や便を排泄するだけで検査が行なえます。
その他、血液中の酸素濃度などを調べる血液ガス分析、インフルエンザ検査などの迅速検体にも対応しています。

主な検査・内容

1.尿検査

尿蛋白、尿糖、尿潜血など数種類の項目を調べます。また、検査に入る際、尿の色や混濁にも注意して検査をしています。それに加え、尿中の細胞を検査する尿沈渣検査も行なっています。

尿定性自動分析装置
クリニテックアトラスXL
尿中有形成分分析装置
UF-1000i
尿沈渣観察中…

尿の色

正常
血尿
血尿

2.便検査

    • 簡単なキットを用いての便潜血検査、便中の寄生虫卵の検出などを行います。
      • 寄生虫卵
      • 寄生虫検査は、患者様の糞便に特殊な薬品を加えて溶かし、それを遠心分離して顕微鏡で観察します。

3.脳脊髄液

    • 検査では細胞数のカウント、髄液中の蛋白や糖などを検査しています。主に髄膜炎などで細胞数が増え、診断にはとても重要なものです。

4.穿刺液

    • 胸水・腹水中の細胞数をカウントし、蛋白や糖などを検査しています。また特殊な染色法で染めた細胞を異型性がないかを観察します。

5.血液ガス

    • 血液中の酸素濃度・二酸化炭素濃度などがバランスよく保たれているか診る検査です。救急車搬入時や入院中の患者様の呼吸管理、また高熱や過換気の時など呼吸状態が安定していない時などに行なわれます。
血液ガス分析器
RAPIDLAB1265&850

6.その他

    • 妊娠診断の補助や異常妊娠などを検査する尿中hCG検査。精液検査。薬物中毒を検査するパラコート検査などがあります。

微生物検査

微生物検査室では、感染症診断と治療薬選択のための検査を行います。
ヒトは通常、様々な微生物と共存していますが、体内に強毒菌が侵入した時や、抵抗力がなくなった場合には均衡が崩れて感染症を引き起こします。微生物検査は、肺炎、膀胱炎、感染性胃腸炎、敗血症など、感染症が疑われた際に喀痰、尿、便、膿、血液等の体液・分泌物の中から病原菌を検索します。当検査室では、自動培養装置MicroScan Walk-Away をはじめ、BACTEC FX、MGIT 960などの機器を使用し、細菌培養検査を中心に、ウイルス抗原検査、毒素検出を実施しています。
 

塗抹検査

    • 検査材料をスライドグラスに薄く塗り、染色して顕微鏡で観察します。
    • 当日中に感染の有無や原因菌の推測が可能なので、迅速検査として使われます。
 鏡検
標本に白血球と細菌を認めます

培養検査

    • 培地に検査材料を塗り、35℃で培養します。
    • 菌が増殖したら取り出し、同定検査、薬剤感受性試験を行います。
培養操作
培地上の菌
抗酸菌培養装置 MGIT960

同定検査

    • 病原菌を特定するために菌の性質を調べます。

感受性試験

    • 病原菌に対して、抗菌薬が有効か否かを調べます。
    • 菌と抗菌薬を混合培養して、増殖がなければ有効(感性)、増殖すれば無効(耐性)と判定されます。培養から薬剤感受性試験までの所要時間は最低3~5日かかります。
自動培養装置MicroScan WalkAway
薬剤感受性プレート

迅速抗原検査

    • 検体提出から1時間以内に報告可能な抗原検査を実施しています。
    • 検査項目:A群β溶連菌抗原、尿中肺炎球菌抗原、尿中レジオネラ抗原、アデノウイルス抗原、RSウイルス抗原、ロタウイルス抗原、CD Toxin、マイコプラズマ抗原検査 等

特色

日常検査の他にICT(感染制御チーム)の一員として、耐性菌等のサーベイランスを担当しています。統計データ解析を行い、データをもとに医師、看護師、薬剤師等と連携して、日々感染制御活動を行っています。

生理機能検査

生理機能検査室

この検査室では、患者様と直接接して、いろいろな機械を使って検査します。

心臓や血管の働きを調べるためには循環器検査

    • (心電図、心臓超音波検査、PWV(脈波伝播速度)/ABI(足上腕血圧比)など)
    • 24h ホルター心電図、ABPM(自由行動F24時間血圧測定

肺の働きを調べるには呼吸機能検査

    • (肺活量測定、努力性肺活量測定など)

脳や神経の働きを調べるためには脳・神経検査

    • (脳波、神経伝導検査など)

めまいを調べるためには耳鼻科関連検査

    • (重心動揺、電気眼振検査など)

特色

生理機能室では、上記検査のほかに終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査や聴覚検査なども実施しています。
終夜睡眠ポリグラフ検査では、主に睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者様に対し一晩泊まって頂き、脳波、呼吸状態、心拍、血中酸素飽和度などの検査を施行して、その重症度を精査しています。また、小さなお子様や症状がひどい患者様などに対しては、ご自宅に持ち帰って血液中の酸素飽和度や呼吸状態などを一晩測定して頂く、簡易検査(アプノモニター)も実施しています。
これらの検査結果をもとに、呼吸器内科、耳鼻科の医師や放射線技師などとともにカンファレンスを行い、治療方針を決定しています。

また、耳鼻科外来に出向き、音の聞こえ具合や、言葉の聞こえ、耳鳴りの具合、鼓膜の状態を調べるなどの聴覚検査も実施しています。当院は、新生児聴覚スクリーニングにおける二次精査施設に指定されているため、幼児聴力検査機器が充実しています。乳児聴力検査のひとつである遊戯聴力検査では、乳幼児から小児まで、遊びを取り入れながら、音に対する興味を引き出しながら検査を行います。

幼児聴力検査

 

生理機能検査室からのお願い

    • 検査を行うためには、患者様のご協力が必要です。
      例えば、心電図や心臓超音波検査では服を脱いでいただいたり、呼吸機能検査では、息をできるだけたくさん吸ったり、吐いたりしていただきます。
      検査結果を正しく出すために必要な事ですので、ご理解とご協力の程、よろしくお願いします。

スタッフ紹介

部長・教授 古川 欣也

臨床検査技師長 尾形 申弐

    • 臨床検査技師 40名(技師長補佐1名、主査11名)
    • 血管診療技師 1名
    • 認定心電検査技師 2名
    • 細胞検査士 5名
    • 認定輸血検査技師 2名
    • 認定血液検査技師 3名
    • 認定臨床微生物検査技師 1名
    • 超音波検査士 1名
    • 糖尿病療養指導士 2名
    • 認定一般検査技師 2名
    • 一級病理検査士 2名