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肝炎医療コーディネーター

肝炎医療コーディネーターとは?

ウイルス性肝炎(B型、C型)は、国内最大級の感染症とも言われており、全国で300万人以上の持続感染者(キャリア)が存在していると考えられています。また、日本の肝がん死亡率の約70%は、B型及びC型肝炎ウイルスの持続感染が原因であることが分かっています。自らが肝炎ウイルスのキャリア(ウイルスが排除されず、ウイルスを体内に保有した状態< 持続感染 >)であることを知らない方、またキャリアと分かっていても自覚症状がないために医療機関を受診していない方、また一度は医療機関を受診していても、治療が適切に行われずに、知らないうちに肝硬変、 肝がんに進行してしまう方がいます。今、ウイルス肝炎の治療は副作用も少なく、非常に効果の高い内服薬での治療が主流になってきています。ウイルスの治療を行うことで、効果的に肝硬変への進展や肝がんの発生を抑制することができます。必要な人に対して治療を行い、肝硬変や肝がんへ移行する方をゼロにするためには、医療機関で医師が待っているだけではその目標に到達はできません。
東京医科大学茨城医療センターでは茨城県の肝疾患診療連携拠点病院として、茨城県の委託を受け、県民の皆さまが安心して肝炎ウイルス検査や治療を受けたり、安心して日常生活を送ることができるよう、検査、治療方法、服薬、治療費助成制度など肝炎に関する幅広い知識を持ち、地域で活躍できる「茨城県肝炎医療コーディネーター」を養成し、活動してもらっています。
肝炎医療コーディネーターは、肝炎に関する幅広い専門知識とスキルをもとに市民の皆さん、また患者さんに寄り添い、肝炎ウイルス検査の受検勧奨や、キャリアや患者の方に対する適切な保健指導(医療機関への受診案内や治療のアドバイス)など、肝疾患に関する適切なアドバイスを行います。また患者本人やその家族等からの肝疾患に関する各種の相談を受けるなど、多様な側面から患者さんをサポートします。医療機関においては、患者さんと医師(肝臓専門医でない地域の先生方と専門医との間で連携を支援)との橋渡し等もします。
具体的には、主に次のような役割があります。

1.検査未受検者に対する肝炎ウイルス検査の受検勧奨

    • 検査の必要性や検査方法の説明をするなど、検査未受検者に対し肝炎ウイルス検査の受検勧奨をします。

2.陽性者に対する保健指導の実施

    • 肝炎ウイルス検査結果の説明、陽性者に対する医療機関への受診勧奨、肝炎に関する各種制度(治療費助成制度、陽性者フォローアップ事業等)の説明などをします。

3.肝炎患者等からの相談応需

    • 肝炎患者や家族などからの相談に応じます。(ウイルス肝炎感染者への不当な差別防止の取り組みなど)

4.肝炎についての正しい知識等の情報提供、普及啓発

    • 個別面談や肝臓病教室等を通し、肝炎に関する検査、治療方法、生活、食事、服薬、治療費助成制度などについてアドバイスをします。

5.専門医の補助

    • 医療機関において、受診状況の確認、再指導、保健指導、保険対応、医療費助成制度、治療内容の説明や服薬・栄養指導など、在宅生活に向けた退院指導に関する専門医の補助もします。
    • 肝疾患(肝炎など)に関する院内勉強会などを開催します。
    • 肝臓病教室、患者サロン、患者会等の紹介

6.両立支援

    • 肝疾患においても、慢性肝炎、肝硬変、肝がんのような病気と仕事との両立、あるいはその治療と仕事とを両立することで、離職することなく治療を完結できる環境作りの支援をしています。

肝炎医療コーディネーターになるには、茨城県肝疾患診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療センター、日立製作所日立総合病院)実施する養成講習会(1日間)の全ての講義を受講し、認定試験に合格した方が認定を受けることができます。肝炎医療コーディネーターの氏名、所属先は県や拠点病院のホームページに公開されています(希望しない場合は公示されません)。
 
医療従事者以外の方にも門戸が開かれていますが、利益相反の問題などについて、受講前に確認させていただく事があります。ご了承ください。