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よくあるご質問

耳鼻咽喉科

▶小児の耳鼻咽喉科疾患に関する質問

▶成人の耳鼻咽喉科疾患に関する質問

▶小児の耳鼻咽喉科疾患に関する質問

滲出性中耳炎とはどのような病気なのですか?

滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥の中耳腔に液体がたまってしまう病気です。耳の痛みが出ず、気がつきにくく発見が遅くなることもあります。

どのような症状が出るのでしょうか?

一般に、耳に膜が張ったり、耳に栓をしたようなつまった感じや、聞こえが悪くなったりします。お子さんの場合、うまく症状を訴えることができず、耳に手をやったり、呼びかけにこたえなかったりします。

子供の滲出性中耳炎をはやくみつけるにはどうしたら良いでしょうか?

次のような症状に注意してください。
よく耳をさわる。
よくカゼをひき、おこりっぽく、気げんが悪い。
うしろから呼んでも返事をしない。
テレビの音を大きくする。
言ったことを聞き返す。
落ち着きがない。

どのような子供が滲出性中耳炎にかかってしまうのでしょうか?

病気の状態によってもちがいますから、まず鼓膜をよく観察したり、きこえの程度などを調べます。 鼓膜の奥に水がたまっている場合は鼓膜に小さな穴をあけて(鼓膜切開)、だしてやらないといけません。中耳腔内の換気を良くしてあげるのです。(鼓膜に開いた穴は、普通数日で自然に閉じます。)
また、鼻から耳に空気を通す(耳管通気)治療もあります。耳管通気だけで治る場合は必ずしも鼓膜切開の必要はありません。
逆に鼓膜切開をしても病気が治らずに繰り返してしまうときは、鼓膜に開けた穴にチューブをはめこみます。チューブは最低数ヶ月間はいれておきます。
このほか、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)やアレルギー性鼻炎、アデノイド肥大がある場合、これらの治療も必要です。

慢性副鼻腔炎はどのように治療しますか?

まず鼻のなかをきれいにします。鼻をかむのが大切ですが、小さなお子さんでまだお鼻がうまくかめない場合、耳鼻いんこう科でお鼻の吸引をします。
また、鼻の症状をおさえたりするためのクスリをのんだりします。

アデノイド肥大がある場合は?

アデノイド肥大がある場合、鼻がつまりやすくなったり、いびきをかいたり、睡眠中呼吸が止まる、口をポカンとあけているといった症状がでることがあります。また、耳管がふさがれてしまい浸出性中耳炎をおこしやすくなったりします。このような場合、手術をしてアデノイドを切除することもあります。

滲出性中耳炎ですぐに手術が必要でしょうか?

まず通院していただいて検査や治療をはじめます。耳、鼻、のど、全体の状態をしらべ、必要ならアデノイド切除や鼓膜にチューブを入れる手術をします。ある程度聞き分けのきくお子さんや成人の方の場合、鼓膜チューブの挿入は外来で可能です。

のどをはらすことが多いのですが?

よくカゼをひくたびにのどをはらしてしまい、高熱を出してしまう方がいらしゃいます。
このような場合、習慣性扁桃炎が疑われます。これは口の奥にある口蓋扁桃腺が繰り返し感染を引き起こすものです。反復する場合、全身に影響が出てくることもあり、検査をふまえて手術することが望ましいとされています。

扁桃腺をとるのはどのような手術ですか?

口から器具を入れて扁桃腺を摘出します。術後約1週間ほど入院します。通常、手術は全身麻酔で行います。
また、お子さんで滲出性中耳炎を合併している場合にアデノイドの切除や鼓膜チューブ挿入を同時に行うこともあります。

よく鼻血がでるのですが?

多くの鼻出血は、鼻のあなの入り口から1-2cmの部位からの出血です。止血は、こばなをつまむようにして強く圧迫します。このとき下を向いて血がのどに回らないようにします。上をむいてクビをトントンたたいても効果は期待できません。
出血点が鼻の奥のほうだったり、血圧が高い方などは、圧迫するだけでは止まらないことがありますので、早めに耳鼻いんこう科を受診しましょう。また、くりかえして多量の鼻出血を起こす場合、血が止まりにくくなる病気が潜んでいることもあります。やはり耳鼻いんこう科で検査をうけてみることをおすすめします。

▶成人の耳鼻咽喉科疾患に関する質問

毎年春になると花粉症がひどく、以前近医で飲み薬などで治療しましたがなかなか症状が治まらず困っています。何か良い治療法はありますか?

最近はレ-ザ-の治療法もあります。
まずは耳鼻咽喉科の専門医を受診し、原因となっている花粉や症状の程度などをしっか り検査してもらって下さい。内服治療は原因花粉の飛散が始まってからではすぐに効果がでないこともありますので、早めに受診することが大切です。保存的な治療を十分しても難治の人には、レ-ザ-光線で鼻粘膜を焼灼する日帰り手術などもあり、有効率は 60~70%です。

蓄膿症は治らないのでしょうか?

きちんと治療すればよくなる病気です。
蓄膿症=慢性副鼻腔炎は体質的なもので治りにくい、治療をしても再発し易いとお考えのかたがおられるようです。しかし,実際は内服,吸入(ネブライザ-)治療、手術などにより7~8割のかたがよくなられます。最近は内視鏡を使用した鼻内手術も普及しつつあり、安全度、治癒率も向上しています。

夜間にいびきが大きく息が止まることがあると家族に言われています。放っておいて大丈夫でしょうか?

呼吸が頻回に止まる人は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。原因はのど・鼻の形態異常、肥満があります。深い睡眠がとれず、朝の目覚めの悪さや、昼間の居眠りなどがみられます。さらに、高血圧や心臓病などを引き起こすこともあり、危険といわれています。

突発性難聴とはどういう病気ですか?

ある時突然に聴力低下、耳鳴りをきたす病気です。ときにめまいを伴うこともあります。過度のストレスが引き金になるといわれており、内耳(音を感覚する器官)の機能低下でおこります。原因は血液循環不全、ウイルス感染が考えられています。まれに聴神経腫瘍でも同様の症状が認められます。
治療は薬物治療(ステロイドホルモン剤、ビタミン剤など)が一般的でその他高気圧酸素治療や神経ブロック治療も効果が認められています。発症して時間が経過すると治癒率が低くなるので早めの受診をお勧めします。

聞こえが悪いため会話がよくわかりません。

難聴がどの程度か、どういう難聴かを詳しく調べてもらいます。難聴の程度に合った補聴器を装用します。特に内耳性難聴は音の響きに敏感になるため、補聴器の選定には十分な検討と調整が必要です。調整不足のために補聴器をつけても音が響いてはっきりと会話が聞き取れない方も少なくありません。まずは耳鼻咽喉科で詳しく調べ、自分に合った補聴器を作ってもらうことが重要です。

補聴器をつくろうかと思いますが、どのようなものが良いのですか?

さまざまな補聴器が販売されていますが、要は自分の聴力に合わせた補聴器をつけることです。難聴の種類、程度はさまざまですので、補聴器もどれでも良いというわけにはいきません。難聴によっては音の大きさに対し過度に敏感になってしまうタイプもあり、補聴器をつけても音が割れて聞こえたり、はっきりしないなどの問題も生じます。
補聴器を選ぶ際には、音が割れたり響いたりしないか、使いやすさ、装着感などを良く検討しましょう。また補聴器を快適に使用するにはこまめな調整が必要です。購入後調整を十分にしてもらえるお店を選ぶことも大切です。
以上の点より、補聴器外来を開設している病院で、専門医の診断のもと、補聴器を作ることをおすすめします。当院補聴器外来では、補聴器の試し聞き期間を設け、日常生活で実際に試してから購入できる方式をとっております。お気軽にご相談ください(要予約)。