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臨床工学部

特色

臨床工学技士は1988年に誕生した国家資格で、その頃の日本では、仕事に革命をもたらした“ポケットベル”が普及していた時期に相当します。現在は、“スマートフォン”へと進化したように、医療機器も急速な発展をし続けており、その機能を十分に生かす事が重要と考えております。
その為にも、私たちは医療機器と患者さんを繋ぐスペシャリストとして、

    1. 安全に医療機器を取り扱うための教育の実施
    2. 機器の動作原理や各種センサーの測定原理の理解
    3. 患者さんの病状の把握

を重視しながら業務を行っております。

主な職務部署及びその内容

CEセンター

CEセンターでは主に、院内で使用される医療機器を管理しています。人工呼吸器を始め、患者監視装置、各種ポンプ類、IPC(空気圧式マッサージ器)、SO2モニター、CO2モニター等を取り扱い、病棟への貸し出しはバーコードによる端末での中央管理を行っています。定期点検では、これらの機器の他、DC(除細動器)、アークティックサン、CHDF等の病棟に配置されている機器の管理も行っています。
また、院内に配置されているAEDや病棟で使用している人工呼吸器の巡回を行い、看護スタッフの疑問や病棟での機器取り扱いやトラブルに対応し、医療機器が安全に使用できるように日々努めています。その他、院内の医療機器連携委員を通し、現場スタッフに医療機器のトラブルや取り扱いに関しての勉強会を開催しています。

人工透析センター

透析センターは50床あり、月・水・金曜日は3クール、火・木・土曜日は1クール透析を行っています。2016年度に透析管理システム(Miracle)の導入、2017年度に透析液水質管理加算2を取得し、2018年度に少人数にて透析プライミングのオート化、IHDF(間歇補充型血液透析濾過)を導入しました。水質を遵守するため、透析液の品質管理、透析機器の管理、透析液の製造管理の3チームに分かれ、より患者様に安全な透析を施行できるように管理しています。また、通常の透析以外にも、当院では手術予定の方など他施設からの預かり患者様も多いため、手術後等で移動が困難な患者様のために個人用(移動用)の透析機器を用いてICUや入院病棟での出張透析を行っています。その他、シャントPTA(経皮的血管拡張術)の介助、PE(単純血漿交換)、DFPP(二重濾過血漿交換)など様々な血漿交換療法、G-CAP(顆粒吸着療法)などの血液成分吸着療法を行っています。

カテーテル検査室

カテーテル検査室では、ポリグラフの操作、血行動態解析、経皮的冠動脈形成術(PCI)ではIVUSOCTの操作を行い、血管径やプラークの性状や病変の長さを計測・評価し、最も安全で有効な治療手段を速やかに選択できるようにリアルタイムに解析し提供しています。また、2020年度よりロータブレーターを導入し、機器の操作・管理を行っています。
その他、大動脈バルーンパンピング、経皮的心肺補助装置、体外式ペースメーカ、除細動器の操作及び保守点検、末梢血管形成術(EVT)ではCROSSERの操作・管理を行っています。
ペースメーカ関連業務は、ペースメーカ植込み術・交換術、植込み型心臓モニタの植込み術、及び術後のフォローアップに立ち会っています。また、定期外来や遠隔モニタリングでのチェック、MRI撮像の立ち会いも行っています。
その他、脳神経外科による血管内治療時にINVOS(無侵襲混合血酸素飽和度監視装置)や人工呼吸器のセットアップ・術中のトラブル対応を行っています。

 

中央手術室・集中治療室

手術室では、麻酔器を中心に多くのME機器の保守点検、取り扱いの説明を行い、安全性の高い手術が行えるように努めています。自己血回収術依頼時にはセルセーバーを、脳神経外科や人工内耳等の手術時には、術中神経モニタリング(IONM)を実施しています。術中神経モニタリング(IONM)は、電気や光などで刺激を行い筋電図や脳波の反応を見ることにより、麻痺などの手術合併症を来す恐れがないかを早期に探知するものです。当院では、MEP(運動誘発電位)、SEP(体性感覚誘発電位)、VEP(視覚誘発電位)、ABR(聴性脳幹反応)など、様々なモニタリングを実施しています。

 

集中治療室では、持続的血液濾過透析(CHDF)を中心とした各種血液浄化の施行、人工呼吸器・補助循環装置の管理を行っています。特に、人工呼吸器の管理では1日でも早い離脱と、病棟との連携を密にし、シームレスな転床を目指しています。その他、体温管理システムや血行動態モニターなど、多くのME機器を管理しています。

消化器センター

    1. 肝がんに対する「ラジオ波焼灼療法(RFA)」のジェネレーター操作
    2. 消化器疾患、婦人科疾患などが原因によって貯まった腹水(胸水)をフィルターで濾過し、アルブミンなどの有用なタンパク質を体に戻す「胸水・腹水ろ過濃縮再静注法」などを行っています。
 

スタッフ紹介

部長・准教授 下畑 誉

 

臨床工学部技士長 梅園 直樹
主査 仲本 敏之
主査 石垣 貴士
主査 土谷 周平
高橋 大介
柳澤 智美
根本 義章
長谷川 明宏
宮﨑 綾香
佐京 龍

    • 認定資格(重複あり)
    • 呼吸療法認定士:5名
    • 透析技術認定士:5名
    • 心血管インターベンション技師(ITE):1名
    • 診療情報管理士:1名
    • 医療機器情報コミュニケータ(MDIC):2名

実績

2019年度活動実績

補助循環
IABP 24件
PCPS 5件
ペースメーカー植込み
新規植込み 20件
本体交換 11件
植え込み型心臓モニタ
新規植込み
0件
ラジオ波焼灼治療
外科 1件
内科 25件
術中神経機能検査
整形外科 1件
脳神経外科 61件
その他(人工内耳) 0件
血液浄化
  症例数
CHDF 60件
PMX 6件
PE 1件
DFPP 2件
PA 0件
G/LCAP 2件
腹水濃縮(CART)
外科 23件
内科 17件
婦人科 2件