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集中治療部

特色

当院の集中治療部は、平成3年4月に麻酔科医が中心となり、中央診療部門として開設されました。集中治療室は、個室3床を含む8床で構成されています。集中治療室利用患者の増加に対応するため、集中治療室全体(ICUとCCU)のベッドコントロールを集中治療部専従医が一括して行っています。
開設時より積極的に血液浄化療法を導入、重症喘息症例に対する吸入麻酔療法やてんかん重積状態に対する全身麻酔療法、ROSCに対する脳低温療法も積極的に取り入れています。当院は2次救急医療機関ですが3次レベルの救急搬送も多いため、救急外来からの重症患者、術後患者、病棟急変など院内すべての重症患者を収容するGeneral なICUという位置づけです。

ICU

部長(専従医) 准教授 柳田 国夫

  • 日本集中治療医学会集中治療専門医
  • 日本麻酔科学会・日本専門医機構麻酔科専門医
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • ICD制度協議会ICD

助教(専従医) 益本 憲太郎

  • 日本麻酔科学会麻酔科専門医

助教(専従医) 武田 明子

  • 日本麻酔科学会麻酔科専門医

助教(専従医) 渡邊 裕介

  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本感染症学会 感染症専門医
  • 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
  • ICD制度協議会ICD

助教(専従医) 黒田 祐子

  • 日本内科学会認定内科医

助教(兼任医) 大木 健太郎

  • 日本内科学会認定内科医

兼任医:

    • 非常勤:久保田愛子(毎週木曜日)
    • 兼任医(麻酔科):室園美智博麻酔科科長、岩瀬直人、武藤瑛佑、松下智子、須藤早帆
    • 兼任医(循環器内科):CCU参照

師長:石塚かつ子

    • 看護師:32名、看護助手1名、医療事務1名

ICUの特色

集中治療部医師は重症患者の全身管理に重点を置き、手術やより専門的な治療は既存各科の専門医(主治医)にまかせ、双方協力して質の高い医療を提供することを目標としています。開設当初より、CCU患者を除き、指示系統を統一するため注射指示を含め指示出しは集中治療部医師が行うセミクローズドタイプのICUで、特定集中治療室管理料3の加算を取っています。
ICUは交替勤務制で、集中治療部専従医3名と集中治療部所属医師1名に加え、複数の診療科の兼任医の協力を得て運営しています。
看護師は2交代制で、師長含め33名の看護師が配置されていて、急性・重症患者看護専門看護師/集中ケア認定看護師が1名含まれています。
コロナ禍においては、個室3床に陰圧装置を配備し、2床は入院調整本部等からのコロナ重症患者受入れ用に、1床は院内のコロナ専用病棟で重症化した患者の受入れ用(orパンデミック時)としています。コロナ2名在室時は他4名、コロナ1名在室時は他6名の入室患者を受け入れられるように看護体制の調整を行っています。
人工呼吸器、輸液ポンプ、微量注入器の管理・メンテナンスから診療機器の使用準備、血液浄化やIABP、PCPSの導入など、24時間臨床工学技士の協力が得られる体制が整っています。
 

茨城県稲敷地区メデカルコントロール協議会事後検証会の開催

毎月、稲敷地域MC協議会関係構成機関ならびに関係指令課員及び救急隊員等と、特定行為に関わる救急活動の事後検証および症例検討会を実施しています。

MET(medical emergency team)

集中治療部医師は、METとして、院内のRRS(Rapid Response System)の中心的役割を果たしています。

NST(Nutrition support team)

集中治療部医師3名が院内NSTに参加、急性期からの栄養管理に関与しています。

学会施設認定

日本集中治療医学会専門医研修指定施設です。

治療・成績

令和2年度は、集中治療室に546人の入室があり、そのうちICU管理は452名、CCU管理は94名でした。集中治療室全体の1日の平均患者数は3.7人、病床利用率は45.7%、平均在室日数は11.3日(ICU管理患者の平均在室日数は15.2日)、令和元年度の延患者数は1335名(ICU管理の延べ患者数1067名)でした。
入室者546名の内救急外来からの入室は176例(約32%)でした。

1)主科

    • 主な主科は、消化器外科126例、脳神経外科114例、循環器内科は94例(多くはCCU)、呼吸器外科85例、消化器内科25例、泌尿器科17例、歯科口腔外科13例、呼吸器内科12例、腎臓内科10例でした。

2)治療内容

    • 人工呼吸管理症例は95(入室全体の21%)、抜管に至った事例では平均33時間(最長138時間)の人工呼吸管理時間でした。経皮的気管切開術は34例に施行しました。
    • RRTは61例に施行(CHDF 44例、PMX-DHP 8例、SepxirisR 30件、PE 2例等)しました。
    • COVID-19 は11例の入室があり、腹臥位療法は9名に、ECMOは2例に施行しています。

3)死亡例検討

    • 死亡例は31例、内訳は救急外来からの17例、(蘇生に成功したCPAOA 10例を含む)と病棟急変の13例、術後死亡の1例(S状結腸穿孔による敗血症性ショック症例)であった。

茨城県稲敷地区メデカルコントロール協議会事後検証会:

    • 令和2年度は520件の検証を行いましたが、COVID- 19の影響もあり、発表事例は18件でした。

ICUサーベイランス(202041日~2021331日):
1.BSI(Blood stream infection) 全15

    • ・症例内訳
      • 腹膜炎 4件、カテーテル関連感染症 3件、皮膚軟部組織感染症 2件、尿路感染症 1件、咽頭膿瘍 1件、不明 4
    • ・菌名内訳
      • E.coli 3件、Staphylococcus aureus 3件(MRSA 0件)
      • Bacillus sp. 2件、GPR(菌名確定せず) 2
      • Staphylococcus lugdunesis 1件、Staphylococcus hominis 1件、CNS 1件(うちMRCNS 1件)、GBS 1件、Clostridium perfringens 1件、Enterobacter aerogenes 1件、Proteus mirabilis 1件、Alcaligenes xylosoxydans 1件、Pseudomonas aeruginosa 1
      • Candida glabrata 1件、Candida parapsilosis 1件、Candida sp. 1
    • ★評価★
    • 本年は消化器疾患が多く、特に消化管穿孔に伴う腹膜炎が多かった。消化管穿孔などの緊急手術を要する際は、血液培養の採取がない、もしくは周術期抗菌薬投与後に行われることが稀にある。血液培養陽性症例が多いことを考慮すると、緊急手術の際も確実に血液培養採取することにより、手術後の感染コントロールに寄与すると考える。

2.尿路感染症 全1

    • ・尿道カテーテル挿入 0件、
    • ・菌名内訳 E.coli 1
    • ★評価★
    • 前年度(7件)より尿路感染症の発生が少なかった。集中治療室という厳密な体液コントロールが必要なことが多い現場では、尿道カテーテルの挿入件数が多いが、ルーチン化するのではなく、症例に応じて挿入の有無、抜去の時期を検討する必要がある。

3.人工呼吸器関連肺炎 全5

    • ・人工呼吸器装着日数 4/4/8/13/26
    • ・菌名内訳
      • Staphylococcus aureus 3件(うちMRSA 2件)
      • Haemophilus influenzae 1件、Stenotrophomonas maltophilia 1
      • Aspergillus fumigatus 1件、Aspergillus terreus 1
    • ★評価★
    • 本年はCOVID-19の影響もあり、人工呼吸器を長期に装着している症例が多かった。また例年と異なり、起因菌にAspergillus sp.が含まれているが、いずれもCOVID-19関連肺アスペルギルス症(CAPA)である。

4.カテーテル関連血流感染症 全3

 

  カテーテルの種類 ルーメン数 挿入場所 挿入日数 菌種
1 透析用カテーテル 3 右大腿静脈 6日 MRCNS
2 透析用カテーテル 3 右内頚静脈 12日 Candida parapsilosis
3 末梢動脈カテーテル - 左橈骨動脈 16日 Enterobacter aerogenes

    • ★評価★
    • ICUではほぼすべての症例で末梢動脈カテーテルを挿入しているが、特に末梢動脈カテーテル交換の時期を明確に決めてはいない。入室期間が長期になると末梢動脈カテーテルの挿入期間も長期になる傾向があり、今後挿入期間を検討したい。

CCU

院内講師 阿部 憲弘

専門:循環器一般
  • 臨床研修指導医

助教 小松 靖

専門:循環器一般

  • 日本内科学会認定内科医
  • 臨床研修指導医

兼任准教授 大久保 豊幸

専門:循環器一般、不整脈、ペースメーカー
  • 日本循環器学会認定循環器専門医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 臨床研修指導医
  • 医学博士

CCUの特色

24時間循環器内科医師が重症心臓疾患の治療を行えるような体制をとっています。
(集中治療室に循環器内科患者が入室した場合、そのベッドをCCUと捉えます。)

入室対象疾患

急性心筋梗塞、狭心症、重症心不全など

医療設備

カラードプラ心超音波断層図、IABP、PCPSなどを常備

医療設備

カラードプラ心超音波断層図、大動脈バルーンパンピング、経皮的心肺補助装置などを常設