膵臓・胆道疾患専門外来

膵臓・胆道疾患は、良性から悪性まで診断・治療が大変困難な領域です。悪性疾患においては、一般病院における通常の検査では発見できないことも多く、膵がんや胆道がんの予後不良である原因の一つとなっています。また膵臓・胆道の手術は高難度手術であることが多く、合併症率も非常に高く、これらの手術に熟練しているといえる外科医は非常に少ない状態です。膵臓・胆道悪性腫瘍においては、診断・手術のみだけでなく、放射線治療、化学療法を含めた集学的治療が必要です。さらにこれらの疾患は良性疾患でも、総胆管結石や膵炎などの治療に難渋する可能性があるものも含まれています。
胆嚢結石症は一般には簡単な疾患と考えられがちですが、ひどい炎症を起こすと非常に重篤な状況になり、治療に難渋することもあります。急性膵炎においても、重症化すると致命的な状態になる可能性もあります。
これらの疾患に精通している専門医は県内では非常に少なく、本専門外来は、これらの難治疾患に対応すべく開設されています。当院は日本肝胆膵外科学会の高度技能専門医修練施設に認定され、これらの良性から悪性までの手術において合併症率も非常に低くなっています。高難度手術から低侵襲手術、また放射線療法、化学療法においても集学的に実践しています。
日本胆道学会、日本膵臓学会の専門家の証である学会役員の評議員は膵臓において茨城県内では当院専門外来医師のみで、日本胆道学会はこの分野の日本の指導的立場である理事を務める医師が本専門外来を担当しています。
受診希望の方、これらの疾患の患者を診ている医療機関の方はお気軽にご相談ください。