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総合救急センター

特色

当病院は、二次救急医療機関ではあるものの、三次救急レベルの心筋梗塞や脳血管疾患、複数診療科にわたり高度な処置が必要な多発外傷、様々な原因による重篤な患者への対応も可能です。つまり、当院の救急体制は、初期(一次)~三次救急と独歩来院を包括して診療する北米型のシステムに近い形になっています。総合救急センター医師や時間外救急外来担当医師(当直医)が初期対応を行い、各診療科に患者を振分け、専門的な治療が必要な場合は各診療科の専門医が担当することになり、その中で重症患者は集中治療室に入室させ集中治療部医師も加わっての治療となります。

当院の使命の一つは、大学病院ではあるものの地域密着型中核病院として救急医療に積極的に取り組み、地域の皆様が安心して生活できる環境を提供することです。但し全診療科の医師が24時間対応すること(全科当直)は人数上困難なため、該当診療科の専門医による診察が困難な場合もあり救急外来受診を希望される場合は事前に電話連絡をお願いしています。

通常時間帯

スタッフ

    • 兼任医

      • 内科系1名、外科系1名、脳卒中1名、循環器内科1名、CPA対応1名、研修医0~2名
    • 看護師

      • 主に外来看護師3名体制

診療体制

救急車により搬送された患者は、総合救急センター担当医師が中心に初期対応し患者振分けを行います。脳卒中疑いの患者は、来院初期から脳神経外科医が対応します。尚、精神神経科通院中(院内院外を問わず)の患者で身体的な救急医療を必要とする場合(服毒や過量服薬、交通外傷や外科的治療を必要とする自傷、抗精神病薬の重篤な副作用など)は治療を行いますが、当院には精神科病棟がないことから原則外来での治療後にお帰りいただくことになります。心臓外科は、患者受諾は緊急手術が前提となることが多く、現在受け入れ困難な状況です。

夜間休日

スタッフ

    • 当直医

      • 内科系当直1名、外科系当直1名、脳卒中当直1名、ICU当直1名、CCU当直1名、研修医0~2名、日によって当直責任者1名
    • 看護師

      • 師長含め4名

診療体制

    • 内科系・外科系ともに、原則すべての診療依頼に対応します。当直医は、診療終了後患者を各診療科に振分け、翌日以降は該当診療科の外来受診をすすめます。専門的な診察が必要な場合や緊急に必要な手術、専門性の高い処置は、当直医は各診療科医師(専門医師)に任せることになります。当院での対応が不可能な場合は救急救命センター等に搬送依頼することになります。

小児科は地域輪番制の中で救急診療に参画し、産婦人科はかかりつけに対応します。精神科救急に関しては、精神保健福祉法に基づく精神保健指定医の診察を必要とする救急は当院では受け付けることができません。
病院としてメデイカルコントロール(MC)体制に協力しており、時間外の指示・指導要請に対してはICU当直医がこれを行っています。

診療実績

診療実績(令和元年度)

令和元年度の時間内救急車搬送件数は1066件(前年比件の158減)、時間外は2336件(前年比141件の減)で、当院の令和元年度年間救急車受入れ実績は3402件(前年比299件の減)であった。
消防本部別救急搬送件数は、稲敷広域が 2351件、土浦市が 850件であり、2消防本部で 94.0%を占めていた。鹿行地域からの受け入れは 74件(鹿行広域 31件、鹿島43件)。
また、当院の応需率は80.7%(茨城県救急医療情報システムより)であった。
令和元年度稲敷地区MC協議会事後検証会は、合計10回当院で開催し、485件を検証、救急隊による発表症例は29例であった。土浦市消防本部は所属するMCが異なっているが、情報共有の意味もあり稲敷地区MC協議会事後検証会に毎月参加いただいている。

救急車搬送実績の推移
 
令和元年度 平成30年度 平成29年度 平成28年度
時間内 1,066 1,224 1,262 1,196
時間外 2,336 2,477 2,477 2,570
合計 3,402 3,701 3,701 3,766