眼科
特色
茨城医療センター眼科では茨城県全域から患者様が紹介され、難治性疾患を多数治療しています。治療成績向上のため、最先端の医療機器を駆使し、高度な医療を行っています。また、患者様が安心して良質の医療を受けられるようにと、十分な説明、複数の医師による診察を行っております。研究面では最先端の臨床研究を行い、国内外での学会報告および論文発表を通じて、高い評価を受けております。
治療内容
網膜硝子体疾患
- 岩崎教授は難治性網膜硝子体疾患の治療を専門としており、年間約400件の網膜硝子体手術を行っています。当院における硝子体手術の対象疾患は、糖尿病網膜症、裂孔原性網膜剥離、黄斑円孔、黄斑上膜、黄斑下血腫など多岐にわたっております。この中には増殖性糖尿病網膜症や増殖性硝子体網膜症といった、難治性疾患が多く含まれ、茨城県全域の医療機関から多くの患者様を紹介していただいております。また27ゲージ器具による無縫合硝子体手術も導入し、侵襲の少ない手術を目指しております。さらに当院では最新式の眼底視野装置(MP1)を用いて術前後の視機能評価を実施し、治療成績の向上に努めております。糖尿病網膜症に関しては、当院の糖尿病専門医による全身管理下で、総合的な治療を行うことが可能となっています。
白内障
- 毎年900件近い白内障手術を行っており、良好な治療成績が得られています。近年増加傾向にあるアトピー性皮膚炎に伴う白内障や過熟白内障、水晶体脱臼などの難治性白内障は岩崎教授の得意分野でもあり、他の医療機関からも多くの患者様を紹介していただいております。当科では日帰り白内障手術を行っております。また難治例や通院の困難な方には、片眼で2~3日間の入院をしていただいております。
眼外傷
- 当院では眼球破裂・穿孔性眼外傷などの緊急を要する患者様の対応を24時間受け付けており、必要があれば深夜でも手術を行っております。眼外傷による難治性網膜剥離は岩崎教授の専門分野でもあり、治療成績の向上に努めています。
加齢黄斑変性
- 治療法としては、光線力学療法と抗VEGF薬硝子体注入(Lucentis ルセンティス)が有望な治療法として認められており、三浦准教授が中心となって実施しております。当院は平成16年9月に、光線力学療法を茨城県内で最初に導入し、平成27年度までに約1,000回実施しました。また平成19年度からは、抗VEGF薬硝子体注入を開始し、約10,000回実施しました。
ぶどう膜炎
- ぶどう膜炎は塚原医員の専門分野であり、多くの患者様を御紹介いただいております。ぶどう膜炎は全身性疾患に伴って発症する恐れがあり、内科をはじめ他科と連携しながら診断および治療を進めていくことが極めて重要です。当院では内服・点眼治療のみならず、ぶどう膜炎に合併した硝子体混濁、白内障、緑内障についても積極的に手術を行い、治療成績の向上に努めております。
緑内障
- 緑内障では通常の視野計で異常が検出された時点で既に神経節細胞の3~5割が脱落しており、自覚症状も末期になるまでほとんどないため発見が遅れがちです。このため緑内障では早期発見が大切ですが、当科には通常の視野計よりも感度の高い検査器機(FDT)や最新鋭の画像診断装置(GDx-VCC,OCT)が備えられており、早期の段階でより正確な緑内障診断が可能となっております。緑内障進行例に対する手術も積極的に行っております。
主な対象疾患
網膜硝子体疾患(糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、黄斑円孔、裂孔原性網膜剥離、等)白内障、重症緑内障
スタッフ紹介

科長・教授 岩﨑 琢也
専門:網膜硝子体疾患、硝子体手術、白内障手術
- 日本眼科学会専門医
- 日本眼科学会眼科指導医
- PDT認定医

教授 三浦 雅博
専門:黄斑疾患、網膜硝子体疾患
- 日本眼科学会専門医
- 日本眼科学会眼科指導医
- PDT認定医

助教 上田 俊一郎

助教 坪田 欣也
- 日本眼科学会 専門医

助教 清水 広之

助教 山本 拓人

兼任講師 塚原 林太郎
兼任助教 有本 剛

兼任助教 三橋 良輔
外来診療
*表は右にスクロールして見れます
◎:教授 ○:准教授 ◇:講師
外来担当医 | |||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
岩崎琢也◎ | 三浦雅博◎ (黄斑疾患) |
三浦雅博◎ | 三浦雅博◎ (黄斑疾患) |
岩崎琢也◎ | 三浦雅博◎ |
上田俊一郎 | 坪田欣也 | 坪田欣也 | 上田俊一郎 | 上田俊一郎 | 上田俊一郎 |
坪田欣也 | 上田俊一郎 | 清水広之 | 坪田欣也 | 清水広之 | 坪田欣也 |
清水広之 | 清水広之 | 山本拓人 | 山本拓人 | 山本拓人 | 山本拓人 |
山本拓人 |
「眼科」の休診・代診 | |||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
治療・成績
診療実績(平成31年度)
1.外来患者数
- 初診外来患者数 1,802名
- 再診患者数 18,929名
- 延患者数 20,731名
2.入院患者数
- 新入院患者数 1,212名
- 実患者数 1,321名
- 取扱患者 5,012名
- 平均在院日数 3.1日
研究
眼科から研究に関するお願い
東京医科大学 茨城医療センター眼科では、下記の臨床研究を東京医科大学医学倫理審査委員会の審査を受け、学長の承認のもと実施いたしますので、研究の趣旨をご理解いただきご協力をお願いいたします。
この研究の実施にあたっては患者さんの新たな負担(費用や検査など)は一切ありません。また個人が特定されることのないように患者さんのプライバシーの保護には最善を尽くします。
この研究の計画や研究の方法について詳しくお知りになりたい場合や、この研究に検体やカルテ情報を利用することを了解いただけない場合などは、下記の「問い合わせ先」へご連絡ください。ご連絡がない場合には、ご同意をいただいたものとして研究を実施させていただきます。