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感染症科

特色

1. 幅広く正確な内科診療

    • 感染症診療の基盤は内科診療です.感染症のみにとらわれることのない,患者さんに起こっている全ての問題を解決することをゴールに,専門各科と協力して診察を行います.

2. 専門性の高い感染症診療

    • 敗血症,HIV感染症,性感染症,輸入感染症,結核等の高度な専門知識・判断が求められる疾患について,最も適切な治療の選択を実践しています.また東京医科大学病院感染制御部との連携や医師の派遣が行われており、先進的な治療を行っています。

3. 他科との緊密な連携による総合的な診療

    • 感染症は全診療科の入院患者さんに合併しうる病気であり,内科・外科を問わず,主治医と緊密に連携し最善の治療を行います.

主な診療内容

「感染症科」とは,「微生物が起こす病気」を診る科です.微生物とは,細菌やウイルス,カビ(真菌),寄生虫など様々な種類が私たちの身の回りには存在します.「感染症」というと,「伝染病=うつる病気」という恐ろしいイメージがあるかもしれませんが,身近なものだとインフルエンザや風邪,肺炎,胃腸炎なども含まれます. すでに微生物にかかっている(他院で診断されている,治療中である)方や,かかっているかもれない(発熱や皮疹,下痢などがある)方,かかるのを予防したい方,など,全身状態も考慮し,他の慢性疾患も合わせて丁寧で親身な医療の提供をいたします.

重症感染症

    • 敗血症,菌血症,髄膜炎,感染性心内膜炎,骨髄炎,腎盂腎炎,前立腺炎,術後創感染,カテーテル関連血流感染症,化膿性血栓性静脈炎,リンパ節炎,肺外結核,麻疹,風疹,水痘,など重症化してしまう恐れがあり,専門性の高い疾患について,当科で診断もしくは他院からのご紹介の患者さんを診療いたします.

HIV感染症・性感染症(梅毒,クラミジア,淋菌等)

    • 他院もしくは保健所等でHIVスクリーニング検査が判定保留,もしくは確認検査が陽性の場合,当科で診療をいたします.正確な知識の提供,薬物治療だけでなく,経済的・生活面のサポートも総合相談支援センターと連携し行います.治療開始後における,他の感染症合併や,慢性疾患(高血圧や糖尿病など)の診療も行っています.
    • また,HIV感染が心配な方は迅速HIV抗体検査を行っています.料金は5000円(税込み,初診,再診問わず)となります.患者様のプライバシーを守り,丁寧な診療を心がけておりますので安心して相談していただけたらと思います.

海外渡航者の帰国後診察

    • 国内では専門家および診療可能医療機関が少ない輸入感染症・熱帯感染症,寄生虫疾患,渡航関連疾患の専門診療を行っています.特殊検査や稀少医療品による診断や治療等,可能な限り対応いたします.また,海外旅行前に予防のために行うA型肝炎ワクチンやB型肝炎ワクチン,破傷風など成人の方のワクチン(自費)の接種も積極的に行っています.電話にてお問い合わせください.

薬剤耐性菌/院内感染

    • 病院内には免疫力の低下した患者さんが多数入院しています.このような患者さんは,健康な方では発症しないような,弱い菌によっても感染症を発症してしまうことがあります.また,一般的な抗生物質が効かない,いわゆる「耐性菌」が近年問題になっており,病院内で伝播してしまう事例が国内で発生しています.当科のスタッフは感染制御部も兼任しており,ICT(Infection Control Team)の一員として,患者さんが安心して入院でき,治療に専念できるよう,このような問題にも対応しております.

スタッフ紹介

臨床准教授(非常勤) 大石 毅

専門:感染症一般、HIV感染症、血液凝固、輸血
  • 日本臨床検査医学会 臨床検査専門医
  • 日本感染症学会 感染症専門医
  • 感染症指導医
  • インフェクションコントロールドクター(ICD)

非常勤医師 清田 育男

専門:HIV感染症、血液凝固
  • 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
  • 日本臨床検査医学会 臨床検査専門医
  • インフェクションコントロールドクター(ICD)
  • 日本DMAT隊員
  • JATECコース修了

非常勤医師 喜安 嘉彦

専門:一般細菌感染症
  • 日本内科学会認定医
  • 日本感染症学会専門医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
 

非常勤医師 石川 和宏

専門:感染症一般
  • 日本感染症学会 感染症専門医
  • 日本内科学会 認定医
  • 日本化学療法学会 認定医

外来診療

*表は右にスクロールして見れます

◎:教授 ○:准教授 ◇:講師
外来担当医
  大石毅○       喜安嘉彦
(第1)
清田育男
(第3)
「感染症科」の休診・代診
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  感染症科
 完全休診
       

治療・成績

診療実績(2022年度)

1.外来患者数

    • 初診外来患者数 85名
    • 再診患者数 510名
    • 延患者数 595名

外来受診患者 疾患内訳

HIV感染症 輸入感染症
急性ウィルス感染症 原虫感染症
急性細菌感染症 寄生虫感染症
血液凝固異常症 特発性血小板減少性紫斑病
ワクチン接種 医療実習前検査

コンサルテーション実績

MRSA感染症、多剤耐性緑膿菌(MDRP)感染症、高度耐性アシネトバクター感染症、難治性重症細菌感染症、深在性真菌症、肺外結核、クロストリジウム・ディフィシーレ関連腸炎、インフルエンザ、輸入感染症(マラリア、デング熱、渡航者下痢症等)腎/肝機能障害時の抗菌薬使用
麻しん等ウィルス感染症、ワクチン接種
院内での血液・髄液培養陽性患者については、全例で介入している。